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<地方都市の概要>
土浦市(つちうらし)は、茨城県の南部に位置する、
土浦全国花火競技大会(毎年10月)が開催されることで有名な市である。
筑波研究学園都市に隣接した業務核都市。
史料初見は、元徳元年 (1329年) 、「東寺百合文書」。
室町時代に土浦城が築かれた。
江戸時代初めの一時期は松平氏、朽木氏が入ったが、大部分の期間は土屋氏の城下であった。
第二次世界大戦前には、海軍航空隊の基地があり、通称「予科練」(海軍飛行予科練習生)
と呼ばれた海軍航空兵の教育機関があり、全国の青少年の憧れの的だった。
1960年代〜1980年代まで、茨城県南部の主要都市として発展してきたが、
1985年の国際科学技術博覧会(科学万博)の開催の頃を境に、
現・つくば市を中心とした筑波研究学園都市の重要度が高まるにつれ、
1990年代以降、土浦駅前や西口の中心街の空洞化が進んだ。
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少なくとも江戸時代から1980年代まで、土浦市は茨城県南の行政・経済・交通の要衝として、発展を続けてきた。
しかし、21世紀に入り、県南の中心都市としての役割は地理的にも隣り合ったつくば市に移ろうとしている。
例えば、全国紙のうち土浦市に支局を置いているのは、朝日新聞と読売新聞のみであるのに対して、
つくば市には産経新聞を除く4社が支局を置いている。
さらに、2005年8月24日の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線(TX)開業により、
この状況が増幅されることが懸念されていた。
一方で、TX開業は県庁所在地である水戸市への利便性の向上にはつながらないなどの理由から、これに懐疑的な意見もあった。
しかし県南・県西地区は水戸市への依存度が極めて低いため、そもそも水戸市への利便性は重要ではなく、考慮に及ばない意見であった。
TX開業時点では土浦市中心部の空洞化の進行は、更に目を覆いたくなるほど悪化しており、
つくば市に新設されたつくば駅付近の商業施設の活気、
またTX開業に伴い首都圏住民に「再発見」された筑波山観光の新たな拠点としての賑わいを目にするに、
市行政が何か根本的な対策を打ち出せるとも考えにくく、空洞化が加速されるばかりであるという懸念もあった。
一方、大都市との直結により都市の活力が大都市側に奪われるという「ストロー効果」によってつくば市は単なる一ベッドタウンと化し、
いずれ土浦市と共倒れになるという主張も、当時は一定の説得力を有していた。
結果として、TX開業から1年近くを経た2006年においては、
守谷市やつくば市のTX沿線に自家用車アクセスと公共交通機関アクセスを兼ね備えた大型商業施設やマンションが続々立地しつつあり、
懸念は現実となった。茨城県の「南北格差」というものが、特に水戸市以北を中心に言われるが、
これは県内における水戸都市圏の地位低下を如実に表しており、
つくば市は東京と最速45分で直結されたことにより「ストロー効果」どころか、事前の予想を遙かに上回るアドバンテージを得た。
逆に土浦市の活力は、TX開業後加速度的に減退してしまった。
2005年国勢調査速報値によると、県内各市町村人口第5位の座を、合併によるものとはいえ古河市に譲り渡した。
市行政は過剰造成した住宅団地(滝田地区など)や頓挫した駅前再開発事業などの負の遺産の処理に手一杯で、
未だに抜本的な対策を打ち出せない状況である。
もっとも、つくば市にもさまざまな問題があり、一概に比較することは出来ない。
TX開業前から指摘されていたつくばセンター周辺の駐車場不足は限界に達しつつある。
また、つくば市に集中しているのは第三次産業で、経済基盤を支えるべき第二次産業は研究施設ばかりで、
生産施設は土浦市からのシフトはほとんどない。これは常磐線の貨物輸送による恩恵があるためである。
自家用車利用の抑止のためつくばセンター周辺の公共駐車場の料金を引き上げたため、周辺地域の利便性はかえって悪くなり、
既にショッピングセンターやジョイフル本田が整備されている荒川沖駅周辺にマンション用地を確保しようとする企業も現れ始めている。